取引基本契約書と個別契約書の関係は？
取引基本契約書と個別契約書の関係は？
取引基本契約書と個別契約書は、継続的な取引において、役割分担をして使われる2種類の契約書です。
それぞれの特徴と関係性は以下の通りです。
1. 取引基本契約書
- 複数の個別取引に共通する基本的な事項を定めた契約書です。
- 締結することにより、その後の個別契約書の締結手続きが簡略化されます。
- 以下のような内容が記載されます。
- 支払い条件
- 納品条件
- 検査・検収方法
- 秘密保持
- 紛争解決
- 契約期間
- 解除条件
2. 個別契約書
- 個々の取引の具体的な内容を定めた契約書です。
- 以下のような内容が記載されます。
- 取引対象の商品・サービス
- 金額
- 納品期日
- 仕様
- 品質
3. 関係性
- 基本契約書と個別契約書は、セットで利用されることが一般的です。
- 基本契約書で共通事項を定め、個別契約書で個別の取引内容を定めることで、契約書全体のボリュームを削減し、管理を容易にすることができます。
- 個別契約書を締結する際には、基本契約書の内容と矛盾していないかを確認する必要があります。
4. どちらが優先されるか
- 個別契約書と基本契約書の内容に矛盾が生じる場合は、一般的に後で契約される個別契約書が優先して適用されます。
- ただし、契約書に優先関係に関する条項があれば、その条項に従います。
- 紛争を避けるために、基本契約書と個別契約書の内容に矛盾が生じないように注意することが重要です。
以下は、取引基本契約書と個別契約書を利用する際の注意点です。
- 基本契約書と個別契約書の双方をよく読み、内容を理解した上で締結する。
- 基本契約書と個別契約書の内容に矛盾が生じないように注意する。
- 契約書に不明な点があれば、相手方に確認する。
- 契約書は原本を保存しておく。
取引基本契約書と個別契約書を正しく利用することで、スムーズかつ円滑な取引を実現することができます。
