ライセンス契約のロイヤリティーは、成果報酬型・固定額型どちらが良い?
ライセンス契約のロイヤリティーは、成果報酬型・固定額型どちらが良いのでしょう?
ライセンス契約のロイヤリティーは、成果報酬型と固定額型の2つのタイプに分けられます。
どちらのタイプが適しているかは、契約の目的や当事者の意図によって異なります。
成果報酬型のロイヤリティー
成果報酬型のロイヤリティーは、ライセンスを受けた製品やサービスの販売量や売上高に応じて支払われます。
ライセンス供与者にとっては、ライセンシーの努力や成果に応じた報酬を得ることができるため、インセンティブ効果が高いというメリットがあります。
一方、ライセンシーにとっては、販売量や売上高が上がればロイヤリティーの収入も増えるため、リスクを抑えた事業展開が可能になります。
個定額型のロイヤリティー
固定額型のロイヤリティーは、ライセンス契約の期間中に一定の額が支払われます。
ライセンス供与者にとっては、安定した収入を得ることができるというメリットがあります。
一方、ライセンシーにとっては、販売量や売上高が上がってもロイヤリティーの収入は増えないため、リスクを負うことになります。
では、どちらのタイプが適しているか?
成果報酬型は、以下の場合に適しています。
- ライセンスを受けた製品やサービスの販売量や売上高がライセンス供与者の利益に大きく影響する場合
- ライセンス供与者がライセンシーの努力や成果を促進したい場合
- ライセンシーがリスクを抑えた事業展開を希望する場合
固定額型は、以下の場合に適しています。
- ライセンスを受けた製品やサービスの販売量や売上高がライセンス供与者の利益に大きく影響しない場合
- ライセンス供与者が安定した収入を得たい場合
- ライセンシーがリスクを負って事業展開したい場合
具体的には、以下の点に注意して判断するとよいでしょう。
- ライセンス契約の目的
- ライセンスを受けた製品やサービスの特性
- 当事者の意図
例えば、ライセンス契約の目的が、ライセンシーによる製品やサービスの販売拡大である場合、成果報酬型が適していると考えられます。
また、ライセンスを受けた製品やサービスが、技術やノウハウを提供するようなものである場合、固定額型が適していると考えられます。
なお、成果報酬型と固定額型を組み合わせた形態も可能です。
例えば、成果報酬型を基本としつつ、一定の販売量や売上高を超えた部分については固定額型とするような形態です。
どちらのタイプにするにも、いろいろな要素を考慮したうえで決定することが重要です。