【本部必見】暖簾分け独立型フランチャイズのメリットと落とし穴

― 契約書で成否が9割決まる理由とは ―

暖簾分け独立型フランチャイズとは?

こんにちは。
円満契約サポートセンター、行政書士の西澤です。

暖簾分け独立型フランチャイズとは、自社で育成した従業員を独立させ、フランチャイズ加盟店として展開する仕組みです。
一般的な外部募集型フランチャイズと異なり、人材の質や理念の共有度が高い点から、近年あらためて注目されています。

しかし――
「従業員だから大丈夫」
「信頼関係があるから契約は簡単でいい」

こうした考えが、将来の深刻なトラブルの火種になるケースも少なくありません。


暖簾分け独立型フランチャイズの主なメリット

1. 従業員のモチベーション・定着率が大きく向上

独立という明確なキャリアパスを示すことで、

  • 日々の業務への主体性向上
  • 優秀人材の流出防止
  • 長期雇用の実現

といった効果が期待できます。

2. ブランド・理念を理解した加盟店が育つ

長年自社で働いた人材は、

  • ブランド価値
  • 接客・サービス基準
  • 経営スタンス

を理解しており、立ち上がりの早い加盟店になりやすいのが特徴です。

3. ノウハウ承継コスト・出店コストの抑制

ゼロから教育する必要がなく、

  • 研修期間の短縮
  • 初期サポート負担の軽減
  • 本部の資金負担削減

につながります。


しかし要注意|
暖簾分けFCに潜む「見えにくい課題」

1. 独立後は「従業員」ではなく「事業者」

独立した瞬間から、相手は対等な事業者です。

  • 指示が通らない
  • 本部ルールを軽視する
  • 独自判断で運営する

といった問題は、契約が弱いほど顕在化します。

2. 競合化リスクは現実に起こる

契約設計が甘いと、

  • 契約終了後に類似業態で独立
  • 商圏・顧客の奪い合い
  • ノウハウ流出

といった事態に発展することもあります。

3. 「情」で始めると、後で必ず揉める

暖簾分けは人間関係が近い分、

  • ロイヤリティ設定
  • 契約解除条件
  • 違反時の対応

を曖昧にしがちですが、トラブル時ほど感情は通用しません


成功する暖簾分けFC本部が必ず押さえているポイント

① フランチャイズ契約書で「距離感」を明確にする

  • 従業員時代との切り替え
  • 本部と加盟店の役割分担
  • 指揮命令関係がないこと

を、契約上ではっきりさせることが不可欠です。

② ロイヤリティ・競業避止・契約解除条項の明確化

特に暖簾分けでは、

  • ロイヤリティが安すぎる
  • 競業避止が曖昧
  • 契約解除の出口がない

という設計ミスが多く見られます。

③ 「信頼関係がある今こそ」契約を固める

関係性が良好な段階でこそ、

  • 厳しい内容も合意しやすい
  • 将来の誤解を防げる
  • 本部のブランドを守れる

という大きなメリットがあります。


まとめ|
暖簾分け成功のカギは「契約書」にあります

暖簾分け独立型フランチャイズは、

  • 人材育成
  • ブランド拡大
  • 組織の活性化

という大きな可能性を秘めた仕組みです。

しかしその成否は、
「どんな想いで独立させるか」ではなく
「どんな契約で独立させるか」

で決まります。


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