【行政書士が解説】契約書作成の基礎知識:基本契約と個別契約を理解する

契約書作成の基礎知識:
基本契約と個別契約を理解する
「契約書の作成、何から始めればいいかわからない…」
「基本契約と個別契約って何が違うの?」
もしあなたが今、このように感じているなら、この記事はきっとお役に立てます。
こんにちは、契約書作成を専門とする行政書士の西澤俊吉です。
日々の業務で、多くのお客様から契約書に関する様々なご相談をいただきます。
その中でも特に多いのが、「基本契約と個別契約の違いがよくわからない」というお悩みです。
契約は、ビジネスを進める上で非常に重要な基盤となります。
しかし、複雑に感じる方も少なくないでしょう。
特に、基本契約と個別契約の関係性を理解することは、スムーズな取引を実現し、将来的なトラブルを避けるために不可欠です。
そこで今回は、契約書作成の最初のステップとして、基本契約と個別契約について、その意味、役割、そして具体的な活用事例まで、行政書士の視点からわかりやすく解説いたします。
この記事を読むことで、あなたは自信を持って契約書作成に取り組めるようになり、ビジネスをさらに発展させるための重要な知識を身につけることができるでしょう。
ぜひ最後までお読みいただき、今後の契約業務にお役立てください。
1.なぜ基本契約と個別契約の理解が重要なのか?
ビジネスにおける取引は、一度きりで終わるものもあれば、継続的に行われるものもあります。
継続的な取引においては、毎回詳細な条件を全て記載した契約書を作成するのは、時間と労力がかかり非効率です。
そこで登場するのが、基本契約と個別契約という考え方です。
これらの違いを理解することで、以下のようなメリットが得られます。
- 契約締結の効率化:
共通する基本的なルールを基本契約で定めておくことで、個々の取引における契約内容を簡潔にすることができます。 - 取引の迅速化:
個別契約では、具体的な取引条件に絞って合意すればよいため、スピーディーに取引を開始できます。 - リスク管理の強化:
基本契約であらかじめリスクに関する取り決めをしておくことで、個々の取引における潜在的なトラブルを未然に防ぐことができます。 - 契約内容の明確化:
基本的な事項と個別の条件を明確に分離することで、契約内容全体の理解が深まります。
つまり、基本契約と個別契約を適切に使い分けることは、効率的かつ安全なビジネス運営に繋がるのです。
2.基本契約とは?
その役割と記載事項
基本契約とは、継続的な取引を行うにあたって、共通して適用される基本的なルールや条件を定める契約です。
例えるなら、家を建てる際の「設計図」のようなものです。
全体の枠組みや基本的な仕様を定めることで、その後の個別の工事(個別契約)がスムーズに進むようにします。
基本契約の主な役割
- 継続的な取引関係の確立:
今後、継続的に取引を行うことを前提とした、両者の基本的な関係性を定めます。 - 共通ルールの明確化:
支払い条件、秘密保持義務、知的財産権の取り扱い、契約解除の条件、紛争解決方法など、個々の取引に共通する事項を定めます。 - 個別契約の土台となる枠組みの提供:
個別契約で具体的に定めるべき事項の範囲や、基本となる条件を示します。
基本契約に記載される主な事項
- 契約の目的:
何に関する継続的な取引を行うのかを明確にします。 - 取引の基本条件:
商品の売買であれば、品質基準や引渡しの方法など、基本的な取引の進め方を定めます。 - 代金の支払い条件:
支払い方法、支払い時期、遅延損害金など、金銭に関するルールを定めます。 - 秘密保持義務:
取引を通じて知り得た秘密情報をどのように扱うかを定めます。 - 知的財産権の取り扱い:
取引に関連して発生した知的財産権の帰属や利用方法を定めます。 - 契約期間:
基本契約の有効期間を定めます。 - 契約の解除:
どのような場合に基本契約を解除できるかを定めます。 - 損害賠償:
契約不履行などが発生した場合の損害賠償の範囲や方法を定めます。 - 紛争解決方法:
万が一、紛争が生じた場合の解決方法(協議、裁判、仲裁など)を定めます。 - 準拠法:
どの国の法律に基づいて契約を解釈・適用するかを定めます。 - 合意管轄:
裁判になった場合に、どの裁判所で争うかを定めます。
3.個別契約とは?
その役割と記載事項
個別契約とは、基本契約に基づいて、個々の具体的な取引の内容を定める契約です。
基本契約が「設計図」だとすれば、個別契約は「各部屋の詳細な仕様書」のようなものです。
基本契約で定められた大枠の中で、具体的な商品、数量、価格、納期などを個別に決定します。
個別契約の主な役割
- 具体的な取引内容の確定:
どのような商品・サービスを、いつ、いくらで取引するのかを具体的に定めます。 - 基本契約の条件の具体化:
基本契約で定められたルールに基づいて、個々の取引に必要な詳細な条件を決定します。 - 個々の取引の法的根拠の明確化:
各取引における当事者の権利義務を明確にし、法的拘束力を持ちます。
個別契約に記載される主な事項
- 取引の対象:
具体的な商品名、サービス名、数量、仕様などを特定します。 - 価格:
個々の商品・サービスの単価、総額などを定めます。 - 納期・履行期日:
商品の引渡し時期、サービスの提供期間などを具体的に定めます。 - 引渡し場所・履行場所:
商品の引渡し場所、サービスの提供場所などを定めます。 - 支払い条件:
個別契約における具体的な支払い方法、支払い期日などを定めます(基本契約で詳細が定められている場合は、それを参照する形になります)。 - 特約事項:
個々の取引に関して、特に合意しておきたい事項があれば記載します。
4.基本契約と個別契約の関係性:
具体例で解説
より深く理解するために、具体的な取引を例に基本契約と個別契約の関係を見ていきましょう。
例:A社(製造業者)とB社(販売業者)が、A社製品をB社が継続的に販売する取引
- 基本契約の締結:
A社とB社は、継続的な製品の売買に関して、以下の内容を含む基本契約を締結します。- 製品の品質基準
- 知的財産権の取り扱い
- 秘密保持義務
- 契約期間
- 紛争解決方法
- 個別契約の締結(都度):
B社がA社に製品を発注するたびに、以下の内容を含む個別契約を締結します。- 発注する製品の種類と数量
- 製品の単価と合計金額
- 納期
- 引渡し場所
この例では、基本契約によって両社の継続的な取引における基本的なルールが定められ、個別契約によって個々の発注内容が具体的に決定されています。
これにより、毎回、品質基準や秘密保持義務などを個別に定める必要がなくなり、効率的に取引を進めることができます。
5.契約書作成でお困りの方は、専門家である行政書士にご相談ください
ここまで、基本契約と個別契約の基礎知識について解説してきました。
しかし、実際に契約書を作成するとなると、
- 自社のビジネスに合った契約書の形式がわからない
- どのような条項を盛り込むべきか判断できない
- 相手方との交渉がスムーズに進まない
- 作成した契約書に法的な不備がないか不安
といった様々な疑問や不安が生じることもあるでしょう。
もしあなたが契約書作成に関して少しでもお困りのことがございましたら、契約書の専門家である行政書士にご相談ください。
行政書士は、契約書の専門家として、お客様の状況やご要望を丁寧にヒアリングし、オーダーメイドの契約書作成をサポートいたします。
また、契約内容のチェックや修正、契約締結に関するアドバイス、相手方との交渉サポートなど、契約に関する幅広い業務に対応可能です。
当事務所では、お客様のビジネスを力強くサポートするために、以下のサービスを提供しております。
- 各種契約書の作成:
お客様の状況に応じた、オーダーメイドの契約書を作成いたします。 - 契約書の内容チェック・修正:
お客様が作成された契約書や、相手方から提示された契約書の内容を詳細にチェックし、リスクを回避するための修正案をご提案いたします。 - 契約締結に関するアドバイス:
契約締結の際の注意点や、有利な条件で契約を進めるためのアドバイスをいたします。 - 契約交渉のサポート:
相手方との契約交渉を円滑に進めるためのサポートをいたします。
契約書の作成は、あなたのビジネスを守るための非常に重要です。
専門家のサポートを受けることで、将来的なトラブルを未然に防ぎ、安心してビジネスに専念することができます。
「まずは相談だけしてみたい」という方も大歓迎です。
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