「まあ、いいか」は禁物!契約書の曖昧な表現が招く深刻な事態とは?【行政書士が徹底解説】

「まあ、いいか」は禁物!
契約書の曖昧な表現が招く
深刻な事態とは?
「今回の契約、細かいところは『まあ、いいか』で済ませておこう。」
日々の業務で忙しい中、契約書の作成や確認に時間を割くのは大変ですよね。
ついつい、曖昧な部分を見過ごしてしまったり、相手に気を遣って深掘りすることを避けたりすることもあるかもしれません。
しかし!
その「まあ、いいか」が、後々深刻なトラブルを引き起こし、あなたのビジネスや生活を大きく揺るがす可能性があるとしたらどうでしょうか?
今回は、契約書における曖昧な表現が、具体的にどのような事態を招くのか、そして、それを防ぐために行政書士として何ができるのかを徹底的に解説いたします。
なぜ「まあ、いいか」が危険なのか?
曖昧な表現が招く具体的なリスク
契約書は、当事者間の権利義務を明確にするための重要な書類です。
曖昧な表現は、解釈の余地を生み、以下のようなリスクを引き起こします。
- 認識のずれによる紛争の発生:
- 「〇〇については協議の上決定する」といった表現は、いつまでに、どのように協議するのかが不明確なため、いつまで経っても具体的な内容が決まらず、両者の認識にずれが生じ、最終的に紛争に発展する可能性があります。
- 「合理的な範囲で協力する」という表現も、何が「合理的」なのかという判断基準が曖昧なため、期待される協力の程度に大きな差が生じる可能性があります。
- 損害賠償請求のリスク:
- 契約不履行があった場合に、「速やかに対応する」といった曖昧な表現では、どの程度のスピードで対応すべきかの基準がなく、相手方から「対応が遅い」として損害賠償を請求される可能性があります。
- 瑕疵担保責任(契約不適合責任)の範囲が不明確な場合、どこまでが修理や損害賠償の対象となるかで揉めることがあります。
- 契約解除を巡るトラブル:
- 契約解除の条件が曖昧な場合、些細なことで一方的に契約を解除されたり、逆に解除したいのに相手が応じてくれなかったりする可能性があります。
- 「重大な違反があった場合」といった表現では、何が「重大」なのかの判断が難しく、解釈の対立が生じやすくなります。
- ビジネスチャンスの損失:
- 曖昧な契約によって、本来得られたはずの利益を逃してしまう可能性があります。
例えば、独占的な販売権に関する契約で、その範囲が曖昧なために、競合他社が類似商品を販売し、あなたの売上が伸び悩むといったケースが考えられます。
- 曖昧な契約によって、本来得られたはずの利益を逃してしまう可能性があります。
- 訴訟費用の増大:
- 曖昧な契約が原因で紛争が長期化した場合、弁護士費用や裁判費用など、多大なコストがかかる可能性があります。
事例で見る!
曖昧な表現が招いた深刻な事態
実際に、曖昧な契約書のせいで大きなトラブルに発展した事例は少なくありません。
- システム開発契約:
「仕様変更については別途協議する」とだけ記載されていたため、納品直前に大幅な仕様変更が要求され、追加費用や納期の遅延で揉めた。 - 不動産賃貸契約:
「現状回復は借主が行う」とだけ記載されていたため、どこまでの範囲を回復すべきかで大家と借主の間で意見が対立し、高額な請求が発生した。 - 業務委託契約:
成果物の品質基準が曖昧だったため、納品されたものが委託者の期待するレベルに達しておらず、報酬の支払いを巡って争いになった。
これらの事例は、ほんの一例です。
曖昧な契約書は、業種や契約の種類を問わず、あらゆるビジネスシーンで潜在的なリスクを孕んでいます。
「まあ、いいか」をなくすために!
契約書作成で最も重要なこと
曖昧な表現をなくし、将来のトラブルを防ぐためには、以下の点を意識して契約書を作成・確認することが重要です。
- 具体的な表現を心がける:
- 数値や期間、場所などを具体的に記載する。
- 「〇〇日まで」「〇〇の範囲」「〇〇の方法」など、限定的な表現を用いる。
- 当事者間の認識を一致させる:
- 契約内容について、事前に相手と十分な話し合いを行い、認識のずれがないか確認する。
- 口頭での合意だけでなく、合意した内容は必ず書面に落とし込む。
- 第三者が見ても明確な表現を用いる:
- 専門用語や業界用語は、必要に応じて定義を記載する。
- 誰が読んでも意味が理解できるよう、平易な言葉で書く。
- 不利な条項がないか確認する:
- 一方的に不利な条項が含まれていないか、専門家の視点でチェックする。
- 疑問に思う点があれば、必ず相手に確認し、必要に応じて修正を求める。
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お客様が作成された契約書や、相手方から提示された契約書の内容を お客様の損得の観点から詳細にチェックし、リスクとなりうる条項や曖昧な表現を指摘・修正いたします。
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